ドキドキなファンタジー小説

自作の、 剣と魔法のファンタジー世界を基にした、 恋愛小説でございます♪♪ 「このサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます」

湖畔の宿

夕食後、

頭を冷やしたいと思い、外へ出る

ここは、、

眠れない夜、毎晩来た

そしていつも見ていた

うずくまり 小さな声で泣く娘の姿を

痛いほど分かった、

彼女の苦悩を、

励ましてやりたい、勇気づけてやりたい

と思った

しかし、オレはただ、

見守ることしかできなかった

だが、今は違う

彼女に近づき、彼女に触れ、

痛みを分かってやることができるだろう

そうしたい、、

カサッ

背後から人の気配を感じた

チェリー、

彼女の姿が目にはいると、

気持ちが軽くなった

駆け足でオレに近づいてくる彼女

いとおしい、、

好きだ、、

二人きりの あの晩のできごと、、

オレたちは、リードとラベンナと合流した

あれから、チェリーは近づいてこない

はにかんで、少し笑顔をみせるだけだ

やりすぎたかな

チェリーは、オレのことを慕ってくれてる

それだけだったのか、、

オレの思い上がりか、、?

湖畔の宿

チェリーは夕食のとき、相変わらず何かを考えていた

何を?

オレはどうかしている、、

彼女を意識し過ぎてしまう

出来る限り、

彼女を見ないようにした、、

湖畔の宿

ナイアさんが初めて私に話しかけてくれて、励ましてくれた場所

ナイアさん、、

あれから、私から特に口を利くこともないし、

彼からもない

避けられているみたい


やっぱりあきれられちゃったのかな

夜、夕食のあと、

気が付いたら湖へと足を進めていた


あ、、

湖の前に人影

スラッとした身体、風になびく黒髪

ナイア、、さ、、ん


私の足音に気づき、彼が振りむく

私を見て、クスッと微笑んだ

ナイアさん、、

駆け足で彼に近づいた

あ、の、、

「懐かしいな、、」

私の声を打ち消すように、彼が口を開く

「ここでうずくまって、毎晩泣いていた か弱い娘」

え、、

「私の、こと、、?知っていたの?」

うなずいて視線をそらすナイアさん

「オレも眠れなくて、毎晩ここへ来ていた」

ナイアさんを見上げる

月明かりで長い髪が輝いて見える

そして澄んだ瞳

吸い込まれそうになる

彼が優しく、私に触れる

そっと優しく微笑んで、、

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